星を数えて。

ネガティブOL。34歳。

おススメのモテ本。野心を忘れるな。

自分は世で言う「モテ本」に書かれているテクニックや哲学というものはほとんど当てにしないし、本屋でパラ見する程度なのだが、一般的なモテ本とは少し違った観点で恋愛論を説いていて、かつ独身アラサーで恋活・婚活をしている女性に有益そうな内容の書籍を見つけたので紹介する。 

仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。

仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。

 

 この本の面白い所は、人付き合いや人間関係における根本的な部分に力点を置いて「そもそも恋愛というのは人付き合いというカテゴリーの1つであるから、人付き合いそのもののレベルが低い人間や、恋愛以外の人間関係においてうまくいっていない・求められない人間はいくら恋愛で小手先のテクニックを使ってもうまくいかないですよ」という主張をしている点である。

 

友達付き合いや上司との関係を円滑にするための適切な努力や行動ができない人が恋愛でうまく相手を惹きつけることなんでできるわけないでしょ、だって君はそもそもベースである人付き合いのスキルが低いんだから。とか自分が魅力的だと思った人に好かれないのは自分自身がその相手に相当する魅力がないからではないの?とか、自分の脳内ではこのように解釈できる主張が述べられている。(あくまで自分の脳内解釈なのでこんな乱暴な述べ方ではない。)


これは独身でアラサーで、彼氏と長続きしないという女性や、モテてはいるけど自分の好きになった人に限ってうまくいかないという女性が読むといい勉強になる本ではないかと思う。この著者ほどハイレベルな考えやしっかりとした哲学があるわけではないが、自分も恋愛に関しては概ねこの著書に書かれている内容に近いモットーで恋愛をしてきた。

 

そのためか恋愛がうまくいかないことにものすごく落ち込んだこともないし、長年彼氏がいないことに大きなコンプレックスを抱いたり、結婚に焦るということがほとんどない。

 

確かに「子供は産んでみたいかも」とか「このまま独身というのはさみしいんじゃないかな」とも思うが、その感情に焦りはプラスされない。子供を産まない人生であればそれでいいし、誰とも結婚できなかったら一人で楽しめることを模索しておこう、貯金でもしとくか・・・とか思っている。

 

その根本には「誰からも選ばれなかったという責任は自分自身にしかない」という思いがあるからである。

 

著者は「他人に興味を持つ(恋をする・友達になりたいと思う・話したいと思う)」という行為の原理について説き、じゃぁそれに関して自分自身ではどんな努力をすればいいの?どんな心構えでいればいいの?ということをわかりやすく述べている。大事な文章にはラインマーカーの演出が施され、重要な部分は大文字で書かれていて読みやすい。

 

同性に対しても異性に対しても「あーこの子面白いな、友達でいたいな」という思いを抱くことはあると思うが、自分の場合それは「彼・彼女が知り得ている情報が自分にとって有益なものである」とか「彼・彼女と付き合うことによって自分自身が向上するだろう」という判断からくる感情であることが実は多い。

 

例えば自分の学生時代で言うと、予備校で成績が自分よりちょっと上の子とか、アルバイト先で働いている目的が自分と同じ”学費を稼ぐ”という子に関心が湧いたし、魅力的だと感じていた。その人たちと付き合うことによって自分が知りたい新しい知識や情報を得られると思ったし、切磋琢磨して自分自身のモチベーションを上げられる・それにより自分がイキイキと物事に取り組めると考えていた。だからそういう相手には積極的に話しかけ、コミュニケーションの場を持ち、最終的には仲良くなっていた。これってよく考えると恋愛にも当てはまるだろう。

 

著者は人間というのは結局利己的なもので、「他人に興味を持つ」という行為や思いというのは生理的な部分からくる要素もあるけど「自分のためである」という要素もかなり大きく占めていて、自分がその人に興味を持ったのなら自分も相手にギブできる何かを持ってないと小手先だけのテクニックを使っても全然うまくいかないんだよ!と全体を通して述べている。


この真意をきちんと述べているモテ本というのはほとんどないんじゃないかと思う。
また、この著書の内容をインプット(ただ読むのではなく自分の脳内で理解し、吸収をするという意味)できれば人間としての総合力を上げることができるので「これ読んだけど好きな人に振られた!」という結果になっても得るものはあるんじゃないかと思う。

 

もちろんこの著書では「それでも好かれなかったら」ということに関しても述べられていて、それは「必要以上の無理や努力をしてまで一緒にいなければならない他人なんてこの世に存在しませんから」というものなのだが自分は非常に感動した。

 

「そうか」と。


自分で納得いくまで努力して、自分が好きだ!今の自分は最高の状態でいる!という自信があれば、恋愛がうまくいかなくたって落ち込まなくていいじゃん!と考え直せる。

 

この著書を手に取ることになった1つのきっかけであるチェコ好きさんのブログで非常にうまくまとめられているのでむしろこっちをチェックした方が参考になるかと思う。

aniram-czech.hatenablog.com


チェコ好きさんはこの著書を読んだ上で「自己肯定感」という言葉を使って、わかりやすくご自身の見解を述べている。

 

この記事と上記の著書を読み、ふと自分の少し前の恋愛を思い出した。(どうでもよい話になってきたぞ。)


社内のスポーツマンタイプの3つ年上の先輩に好意を持っていた時期がある。
彼に好かれたくて、彼がメンバーとなっているフットサルチームの練習会に参加(※運動神経がまぁまぁ良いので)したり、彼の主催するカラオケ大会で彼が好きなももクロの歌を練習して歌ったりした。

 

彼は嬉しそうだったし、向こうから連絡先を聞いてきてくれたので「もしかしたら付き合えるかも」、「もっと頑張ろう」と思っていた。プロ野球だと日本ハムカープが好きなので試合に行った日は写真を送ったり、あまり詳しくないパリーグの勉強もしたりした。


しかし、結局彼は街コンで出会った20歳そこそこの女の子と付き合うことになった。
どんな所を好きになったか聞いたら、「ほぼ一目ぼれだったけど、素直で謙虚なところが全面に出ていてこいつしかいないと思った」と答えた。彼は自分とは真逆のタイプの女の子を選んだのだ。


気持ちが折れて、あんなに仲良くしてたのに・・・と思ったが、その一方で「自分は2人で騒ぎあえる関係が楽しいと思ったし、自分ならその役目ができると思っていた。だけど彼が異性に求めるものは違ったんだろうな。ここまでやってダメだったのならもういいや」とすっと気持ちを切り替えることができた。とても若い子を選んだことにちょっと幻滅したというのもあったし。

 

恋愛はとても不思議で理不尽な部分があるんだよな、でも自分自身も成長出来るチャンスでもあってそれは忘れないでいたいなと自分は思っている。彼を好きにならなければフットサルの楽しさも知らないままだったし、ももクロも聴かずに生涯を終えていたかもしれないし。うまくいかなくても何かを自分のプラスにしていく野心みたいなものを常に持っていたい。

 

余談だがこの著書の中でマッチングアプリ(pairsなど)について「ヤリチンとキモメンの温床」という表現がされていて思わず笑ってしまった。つい先日、色々思うところがありpairsを1か月半で退会したのだが自分も彼らに対して同じような気持ちでいたからだ。pairs退会については別の記事で書こうと思う。

 

そして2つ目の余談だが、このブログは独身アラサーの生活に役立つ知識を少しでも紹介できればという目的で開設したのだが、個人的な趣味でポツポツと野球観戦ログも上げていく予定なのでよしなに・・・。

 

めちゃくちゃ余計なアドバイスだが、仕事においても恋愛においても野球観戦が趣味という女性への需要は割と高いのでこれを機に野球ファンが増えないかなとも思っている。興味があればさらさらっと読んでいただければと思う。

 

ってことで今日は有給をとって神宮球場へ。

恋する女性に幸あれ。(何様だ。)