星を数えて。

ネガティブOL。34歳。

スーパーこじらせ女の花金からの絶望的失恋劇をお楽しみください。

以前書いた記事の彼。

yukusora1.hatenablog.com

淡々と述べてあるが、ここ2か月の私は完全なる恋患いであった。

 

デートの日が近づくと心臓がドキドキし、LINEの返信速度に一喜一憂し、スタンプだけのLINE返信を確認しては脈なし加減を確認し泣いていた。

 

脈がない、見込みのない恋愛ほど夢中になってしまうには何故なんだろう。
冷静に考えれば大した相手ではないし、自分にふさわしいかというと微妙である。
何か、とても飛びぬけて惹かれる魅力があると、盲目的に追いかけてしまう。
好きになってくれない相手ほど欲しくなってしまう、いわゆる恋愛が下手くそな典型的なネガティブ恋愛体質なのだ。

 

野球練習で泥だらけになった体を洗い流し、デートの時間まで仲間とサイゼリヤでビールを飲み、待ち合わせ時間に夜の都心部へ向かった。

 

時間通りに現れる彼。テンションは最高潮である。幸せだった。入った居酒屋はチェーン店だし、割り勘だし、2時間制だし。相手からしたら「ちょっとデート気分を味わえるただの友達」というのは明白である。(私の経験上、こういう女性をキープしたがる男性は割といると思っている。)

 

以前バッティングセンターでデートした時に「投げ方、変じゃない?」と言われたので、だいぶフォームよくなったんだよという話をするとお店を出た後に公園でキャッチボールをしようという謎すぎる展開に。今思えばこの時点でもう女として見られていない。

 

地図を見ながら公園に向かう彼。女子力ゼロのノースフェースのバックパックを背負いながらいそいそと野球道具を取り出す私。相手は手が小さいらしく私のグローブもきちんとはめられるというので装着してもらいキャッチボール。

 

「マジでフォームマシになってるwww」と驚く彼。「キャッチボールしたくなってきたわ」と野球熱を上げたらしく真っ暗闇の中で公園の照明だけでキャッチボールをするという割と迷惑な行為を30分ほど行った。(※もちろんキャッチボールOKなのは確認し、周りに人がいない場所で行っていたが。)

 

野球道具をしまった後は野良猫にちょっかい等をして退散。公園から駅に向かう道、私は切なさに襲われた。分かってはいるけど、やっぱり脈がないなと。帰りの電車で彼からLINEが届いたが私がお礼LINEをしたら既読で終わった。それが前回のデートである。

 

次の約束を決めたくて急いている私は次の日の朝に「またどこかに行きたいな。今月は忙しい?」と逃げ道を与えつつ追撃LINEをした。

 

駆け引きがうまい女性であればこんなことはしないのだろう。
既読スルーされたのなら一旦は待った方が良いと。
しかし駆け引きがへたくそなこじらせ体質な私にはそんなことはできなかった。


「今月なら○日あたりかな。明日会社でスケジュール確認する」という返信だった。
「デートしたくなければ忙しいというだろうし、これはOKということかな」と藁にもすがる思いで脈を探す。しかしここからこじらせを爆発させることになる。

 

おそらくただ忙しかっただけなのだと思うが、彼の返信速度が異様に遅く感じるのである。相手が気になってるからこそ余計に悲観的に意識してしまうのである。非常に辛くなり、若干の仮病を使い「ちょっと体調が悪いから回復したらまたLINEするね」と返信し、一旦LINEのやり取りを止めることにした。ここで本当に1週間くらい止めてみて様子見をすればよかったのだが駆け引きがへたくそなこじら(略


結局1日後に「なんとか大丈夫そう」と返信した。(早すぎるだろwww)
夜遅くに返ってきた返信はスタンプのみだった。

 

ここで何かが爆発した。

 そして自爆した。

 

「もう○○さんとやり取りするの止めます。色々話せて楽しかったです。恋活、お互い頑張りましょう」と深夜の1時に送信、ブロックして彼のアカウントを削除した。これで二度と連絡しないようにと。

 

そしてさらなる自爆をした。

 

SMSで「LINEで一方的に意見してごめんなさい。好きなんだけど、どうしたらいいのかわからなくて。迷惑かけて嫌な思いをさせてごめんなさい」と送信。(今書いてるのを読み返しても頭がおかしいとしか思えない行動である。)

 

後日、どうしても会社に行く気にならなかった私は、大切なひとの命日だったということもあり会社を全休した。お昼ごろに「好きなのに連絡しないって矛盾してると思うんだけど」という返信がきた。優しい青年である。(本当に迷惑な女である。何回でも謝罪したい・・・)

 

無視されなかった!これは脈がある!という恋愛KYあるあるな発想を爆発させ、「これで最後にするから電話をしてほしい」という依頼をした。この日は木曜日だった。

 

次の日の金曜日、嫌々ながらも出社(当たり前だ。)し、淡々と仕事を終えて家路についた。帰りにビールとおつまみを買い、1人の部屋で座椅子に座ってごくごく飲んだ。返信はまだ来ず、ここ数週間の仕事による疲れと、恋愛による摩耗が久しぶりの飲酒によって解き放たれ、大号泣した。過呼吸気味になるまで泣き、絶叫に近い言葉を発しながらここぞとばかりに落涙。(やばいやつだな本当・・・

 

半年に1回くらいある、発作のようなものだがお酒に強くないためか一人で飲むとこういうことになってしまう。

 

泣き疲れてビール缶も片づけないままベッドに横たわり就寝。彼から日付が変わる直前の時間に「明日の午後なら(電話)大丈夫」という返信が来た。今この記事を書きながら本当に後悔している。ごめんなさい。ありがとう。

 

土曜日は午前中に野球の練習だったのだが、昨日の大爆発のせいで目が腫れて化粧する気にもなれなかったためすっぴんで練習に向かった。妙齢な男性に囲まれる場であるのにすっぴんとは・・・。しかも以前の練習で「イケメンじゃん」と目を付けていた男性もいた。しかも脱毛処理を忘れ、投球フォームを見てもらう際に大恥をかいた。(腕などを触って説明してくれるので)

その時の私に今言いたい。そういう所がダメなんだよと。

 

いつもの定食屋さんでレバニラ定食を食し、今季のソフトバンクは東山がすごい、ヤクルトは来季に期待しよう、いやいやそんなことは・・・というゴリゴリのプロ野球トークを終えて彼に連絡。家に帰ってから電話をした。

 

彼の意見をまとめると「色々考えて決めつけて一方的にLINEしてくるのは理解ができない」「連絡をもうやめるとわざわざ宣言しなくてもいいと思う」ということだった。


LINEの返信頻度が遅いにしても、スタンプのみの返信にしてもやり取りが嫌だったらとっくに既読スルーしてる、デートも適当に理由をつけて断っている、何をいまさら的な意見を言われた。

 

その通りである。
後悔したってもう遅い。
行動してしまったものはもう消せない。

 

「だから連絡をやめるってことだね?わかったよ」と彼に言われつつも、「ごめんね、ありがとう」と電話を切ることができない。ごめんねと半泣き気味になりながら、「好きな人はいるの?」と聞いた。もうめちゃくちゃな支離滅裂女である。しかも今さら書くが彼が年下。

 

「もうやり取りしない人にそれを話す必要はない。ノーコメントです」と・・・。
すごくまともな意見である。そしてここまで付き合ってくれる彼は仏の心の持ち主である・・・。


「もう脈がないってわかった。でもその判断をしたのは○○さんが私を好きじゃなさそうだな、他に好きな人がいるのかなと思ったから。だから、好きな人がいるか聞きたい」と答えた。しつこいアラサー女である。

 

彼の答えは「今、好きな人はいないですね」だった。


そしてその答えの10秒後に「好きだった」と告白した。
この女を誰か止めてやってほしい。「過去形でしょ?」と言われたので「今も好きだよ」と言った。今好きな人がいないというのは私も好きではないということである。やんわりと諭されているのに告白とは・・・。一体・・・。


しかしここで私はものすごい解放感を感じた。あぁ。もう連絡できなくても後悔しないな、と。(でも結局こういう自己中心的なところがいけないのだ・・・

 

彼はもそもそした後、「考えたい」と言ってきた。
いい恋も悪い恋もしてきた私は今後余程のことがない限り彼は私を好きにはならないだろうと知っていた。返答としては「分かった。気楽に考えてくれたらいいから」と言ったがもうほぼ終わってしまっているのだろう。


連絡も、今後1回くらいは来るだろうが期待は全くできない。焦らなければ、もっと冷静でいられれば、相手を考えていればうまくいっていたかもしれない。こんな追い詰めたりしなくて済んだとも思う。相手は全く悪くない。付き合ってるわけでも、告白されたわけでもない相手に対し、LINEが適当になるのも、食事を割り勘にしてもらうのも不思議なことでもなんでもない。

 

自然な優先順位の中で私を扱っていただけなのに、私の中に恋心が生まれたタイミングで「私が第一優先ではない」という事実に苦しんで勝手に暴走していただけである。久しぶりに恋愛をして、こうにまで制御が効かなくなるとは、と思ったし、恋活・婚活を軽視していた割にあっさり恋に落ちたな、とも思った。


今回のことで、彼にすごく申し訳ないことをしたとその後悔でいっぱいになった。
本当に、絶対に、次にまた頑張りたいという人に出会った時はこんなことはしないようにしよう、変な意地を張るのはやめようと思った。読み返せば読み返すほど、自分のした行動は醜く、彼の言動は真っ当で優しさに満ちていたと思っている。


思いがあふれてどうしようもない。
すごくすごく、好きだった。
毎日毎日考えてしまって、色々なところに行きたいと思ってしまって、もっと彼を知りたくてたまらなかった。


錯覚してる部分もあるとは思うけど、でもやっぱり好きだった。


ジャイアンツファンなのにヤクルトの応援もしてくれる優しい人。


ありがとう。ごめんなさい。

 

まとめ(反省!)

・好きになったらなるべく素直に恋愛感情を認めて、一旦冷静になること

・告白されるまでは相手にとって自分はまだ恋愛対象外であることを自覚すること

・勝手に考えて勝手に結論を出さないこと

・LINEは4行以内にすること(男性にとってはあくまで連絡ツール!)

 

数年後、これを読み返して、自分を恥ずかしく思えるようにならないと。