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海の日に生まれて。

29歳独身OLの備忘録。

失恋したら修行しよう。

あれから1ヶ月、連絡は一切なかった。自分の中で終わらせた。

 

失恋、引きずりますか?と聞かれてゼロサムの回答しかないとしたら私は「No」と答える。特に片思いでの失恋だとちょっと落ち込みはしても引きずりはしない。片思いというのはしょせん幻想だと考えているから。

 

大体私の場合だと、「この人と一緒にいて楽しい」と思ってから恋愛感情が沸くので、相手が私を好きではない(失恋)ということは「私は一緒にいて楽しいと思っていたけど相手にとってはそうでなかった」という風に受け止める。この事実に直面すると「あぁ、私の勘違いだったんだなぁ。向こうはそんなに楽しくなかったんだなぁ」と、冷静になってしまう。結構恥ずかしいし反省もする。もっと相手の話を聞けばよかったな、とか、もう少し女らしくしなきゃな、とか。まぁ得といえば得な性格だなぁと思っている。

 

なんというか、自分が逆の立場になったことをよく思い出すのだ。私は相手の男性に興味がないけどそれなりに時間をやりすごさなければならないから話題を色々考えてニコニコしてなんとかその場をしのいでほっとして帰宅する道すがら、相手からLINEが届いていて、熱烈な次の誘いを受けた時の気持ちとか。

 

「すっごく楽しかったです!また会いたい!来週の土日は空いてますか?」って。

 

うーん。私は君に興味がないし、楽しくなかったけど。また会いたいとも全然思わないんだけど。とため息をつきたくなるあの瞬間を。

 

結局失恋した時の自分と相手の立場や気持ちというのは大体こんなものだから、客観的に見るとメソメソもしてられない。次に行った方がいいし、追いかけないほうがいい。
頑張って追っても相手は決してぐっとくるなんてことはないから。私がやられたらそんなもんスルーするし、だからこそ自分もやらない。

 

告白して返事待ちをしてから4日目に一瞬「ちょっと連絡したいな」と思ったが、その日以降は「もう連絡来ないな。終わり!」と気持ちを切り替え、恋活パーティーの参加予約をしたり、相談に乗ってくれていた友人に近況報告をしたり、話を聞いてくれそうな人とご飯の約束をしたりした。

 

LINEをしたらすぐに「飲みに行くか?じゃぁ金曜な!」と即決してくれた先輩と花金。(この人はいつも男らしい)

 

ビールを飲みながらご機嫌な先輩。この人は街コンで出会った年下の彼女と順調にお付き合いしている人で、「パーティーで出会った女の人にどんな対応をするのか」という話を主にした。

 

「興味ないのは基本無視だねー。遊びの相手もいるよ。1回だけして後は連絡無視するとか。相性がよければ何回か会ったりもするけどね。2回目のデートで付き合えないんだったら嫌だって言ってきた人もいたけど、うまくごまかしてやるだけやってフェードアウトしたよ。」というリアルすぎる話を聞いた。(まぁこの人はモテるので。)

 

電話で告白したけど考えたいと言われ保留された話をすると「パーティーで知り合ったってことはそいつはまだ出会い求めていろんなパーティーに絶対行ってる。保留にするのは手放すのは惜しいけど他にもっといい女がいると思っているか、迷っているかだな。でも数か月したらまた絶対連絡が来るよ。お前は"好き"って気持ちをキープされてるんだぞ?そんな男はほっといて、連絡が来るまでもっといい男見つけてやるって思わなきゃダメだよと説教された。

 

男って本当にそんなもの?でも、きっとそうなんだろう。

 

つい送ってしまった長文LINEを先輩に見せると大爆笑された。「小説かよwwww」と。

 

「やっぱさ、女の人にはどんと構えていてほしいよね。俺は今の彼女と付き合うまで、あいつから連絡してきたことって一回もなかったよ。お前、見た目はOKなんだよ。だけど落ち着きが足りない。元気がいいのはいいけど、おしとやかさが足りない。包容力が足りない!wこんな長文LINE送っても相手には何も響いてないぞ!」と猛烈に批判された。

 

「付き合う前の段階で、デートの約束が決まるとするじゃん。そしたら俺はその日の前日まで一切連絡しなかった。だってその日に会えるならダラダラ連絡する必要なんてないし。その日までは自分の趣味の釣りとかフットサルをやって楽しんで、平日は仕事と家事をやるので精一杯だし。男ってそんなに器用じゃないんだよ。恋愛恋愛してられない。興味がないのに毎日LINEしたり、いきなり長文LINEが来ても対応する器用さなんてないって。面倒くさい。」と。


とても明るくて元気な先輩で、いろいろな話をしながら終始笑って飲み会を終えた。私から連絡をしたのに飲み会を企画してもらい、お店も予約してもらったのに会計まで全額支払ってもらってしまった。全力で「私から持ちかけたので払いますよ」と言ったが、「いいよ!」と笑顔の先輩。手を振って別れ、月がきれいな空を見上げながら、ほっと一息呼吸した。


飲んで、こういう話を男性に聞いて、夜道をしっとり一人で歩いていると、やっぱり女性が恋愛に積極的でいていいのって若いうちだけなんだなぁとしんみり思う。肉食系女子というのは大学を卒業するまでの女性限定で使われるべき言葉だなぁ、と。

 

若くておしゃれで元気な女の子が恋に積極的なのはかっこいいけど、社会に出て大人の態度を求められる女性がやたら恋愛に積極的なのって見苦しい。男性から声がかかるまでは修行だと思って、料理の勉強するなり体鍛えるなりして自分磨きをしてるのがちょうどいいんじゃないの?と。もちろん見てもらうためにも出会いの場所に足を運ぶのは大事だしすべきだと思う。


女の人は恋活・婚活するにあたって、いい男の条件とか結婚につながる男性の特徴を頭にインプットしつつ臨むのだろうが、男の人だって相手を見る時にいい奥さんになりそうか、いいお母さんになりそうかというのを見ているのを最近すごく感じる。この前パーティーで知り合った男性も「友達や自分の家族に紹介するのに恥ずかしくない女性じゃないかは見るねー。この年齢だしねー」と言っていたし。

 

「男性が女性を好きになって、頑張る」というのがやはり良いのだろう。「女性が恋愛に対して頑張る」という図はやはり違和感があるなとも思うし、美しくないなという気もする。これは幼いころに見聞きするアニメや物語の影響なのだろうか?女が押せ押せのストーリーなんてほとんどなかったと記憶している。ディズニーアニメは言わずもがな、ジブリ映画も少女漫画も少年漫画も男が女を追いかけている。「男女とはこういうものだから」という自我も芽生えないうちに刷り込まれていく静かな洗脳。


そうであるなら私みたいな人間はなおさら(無理をして自分を偽るととは違う意味での)矯正が必要なんじゃないかと思う。

 

そうだ、修行をしよう。←

 

ということで修業する気持ちになれる作品を独断と偏見で選んでみた。気持ちが上がることは確かである。


バケモノの子

バケモノの子(スタンダード・エディション) [DVD]

バケモノの子(スタンダード・エディション) [DVD]

 

「(恋活・婚活の)修行・・・?ガチ修行じゃないの、これ。」という意見は無視する。人間界で暮らす九太がバケモノの世界に迷い込み、そこで出会った熊徹(バケモノ)と修行しながら強くたくましく成長していくハートウォーミングストーリー。

※注:これは雑な説明です。これだけでなく成長した九太の自我の芽生えや将来に向かって悩みながら歩んでいくエピソードや友情や家族愛の要素等も含まれている深ーい映画です。

 

弱い自分を変えるため、熊徹と一緒に修行に励む九太の姿がかっこよく描かれている。男でも女でもひたむきに努力する姿ってとてもいい。映画の中で、最初は騒いで文句ばかりだった九太が自分ができることを見つけながら黙々と修行し、少しずつたくましくなっていく。現実世界で言い訳ばっかり・ネガティブなことばかり考えてしまう時にこの映画を見ると「とにかく黙って努力だ!修行だ!」という気持ちになる。「黙々と」というのが大事である。この映画はその美徳を伝えようとしている気がする。あ~だこ~だ言う姿は美しくないよ、と思える。それは現実世界でも。

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言の葉の庭

劇場アニメーション『言の葉の庭』 DVD

劇場アニメーション『言の葉の庭』 DVD

 

靴職人を目指す男子高校生と、心に傷を負いながら「強くなろう」と自分と葛藤する女教師の物語。

 

家庭の経済的事情で希望する専門学校への入学が難しいというタカオはアルバイトで入学資金を貯め、学校生活を過ごすかたわら靴を作る夢に向かって靴のデザインを考えたり、材料を手に入れて自分の靴を作ったりする。

 

夢を持っていると人ってこんなに輝くんだと思わせる映画。高校生くらいの時期というのは心の繊細さも手伝って他人と比べて劣等感を感じたり、嫉妬や焦りを感じてしまうものだが、それはアラサーも一緒だと私は思っている。大学生の頃や社会人になりたての頃は皆のステージが一緒で他人と比べること等なかったが、30代目前となるとステージが皆バラバラになり、どうしても比較行為をしてしまい優劣を考えたりしてしまう。


そんなモヤモヤを払拭したい時についこの映画を観てしまう。この物語の主人公であるタカオは自分の夢や世界に没頭していて他人をうらやむということを全くしない。

 

夏休みが終わり、久しぶりの学校で友達と話すシーンがある。友達は充実した夏休みを自慢している一方でタカオは「俺はずっとバイトだったよ」と悲壮感もなく明るく答える。「さみしい夏休みだなぁ」と友達につっこまれても全く気にしないで笑っている。それはきっとタカオに夢があり、そのための努力だから辛くないということなのだろう。


他人と比べてしまい、自分で行わなければならない努力を辛いと思うのはおそらく夢がないからだろう。結婚したい、だから婚活する。でもそれが辛いという人はきっとそれが正確な意味での夢ではないからなのだと思う。

 

この映画を観ると、この主人公のように努力が苦にならない夢を持とうと思う。何よりこんなに若い子が頑張っているのを見ると「私も夢見つけるぞ!修行するぞ!」と思える。映画全体の写実性の高い画も素晴らしく、心が洗われる。

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③シュガー・ソルジャー

 

 やっと女修行っぽい作品が出てきた。「少女マンガかよwww」という意見もあるだろうが、少女マンガというのはなかなか侮れない存在である。少女に夢を与えるというものだけあり、「女の子ってこういうのがかわいいんだよ」という概念が、キャラクターやストーリーを通して全面に出ている。

 

美人でモデルの姉にコンプレックスを抱きながらも、キレイになるために、好きな男を振り向かせるために頑張っている女子高生が主人公。

 

これを読むと「アラサーもこういう努力した方がいいよな」と素直に思う。個人的には「サプリ」や「タラレバ娘」のような「恋愛に関してすれていて、でも仕事して恋愛して強く生きてます!」というキャラクターが好きではない。なんというか、かわいいともかっこいいとも思えないのが好きじゃない。応援したくなるけなげな女が好きなのだと思う。(趣味w)


シュガー・ソルジャーの主人公は不器用ながらもお弁当作りに挑戦したり、デートの服を前日の夜に遅くまで考えたり、文化祭の実行委員になって学校生活でも頑張ったりとてもかわいらしい。引き際もうまく、ガツガツ男を追いかけたり無駄な疑いをかけたりしない。「好きな人に喜んでほしい、笑ってほしい」という純粋な主人公の気持ちが濁ったアラサーの心に響く。


結局人付き合いというのはとてもシンプルなもので、駆け引きしたり、損得を計算するものではなくて、「自分がいいと思った人と楽しく過ごすのにはどんなことをしたらいいのか」ということを考えて純粋に他人を思いやるものだということをこの作品は教えてくれる。読むと、料理やおしゃれしなきゃ!もっと他人を思いやらなきゃ!(※THE・修行)と思える作品である。癒し効果もあり。


よし、修行だ。←

 

以上。