読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

海の日に生まれて。

29歳独身OLの備忘録。

「東京タラレバ娘」は現役独身アラサー女性にとって迷惑な作品であると思う件。

東京タラレバ娘」がドラマ化されると知った。あぁやだなぁというのが率直な現役独身アラサーの意見である。

  

この漫画は等身大の独身アラサー女性の生きざまをリアルに描き出していると評判だが、私としては独身アラサー女性の品が疑われる描写が多く複雑な気持ちになる。


この作品は「世の中の独身女性のうまくいっていない姿を描いて読者を悦に浸らせる」ことを目的にしているように思える。

 

主人公は33歳の女性3人で、仕事に生きていたがその仕事を若い社員に取られたり恋愛で妥協できず婚期を逃しかけている女性、本当は一番に愛されたいが元彼のセカンドになり下がり寂しさと戦いながら生きている実家暮らしの女性、不倫している女性のそれぞれの恋愛模様や思いが描かれている。

 

まぁ、確かに主人公たちのような思いをしている女性もいるだろうが、この作品は全体を通してとにかく「独身であることの惨めさ」や「うまくいっていない独身の悲しい人生」を描写することにだけ力を注いでいて、5巻まで話が進んだ今となっては読んでいて不自然な感情ばかりが沸いてくるのである。


「あるある」でもなんでもないというか、もはや「あるある」を通り越して「ギャグ」に見える。

 

今どきの33歳は主人公たちのようにバカではないと思う。

 

仕事を若い子に取られるのは自分の努力不足だと自覚しているだろうし、不倫やセカンドなんかでメソメソもしないと思う。33年生きていれば、自分の感情のリスクヘッジくらいできるだろう。


だけどこの作品では、とにかく賢く生きるということを知らない愚かな女性3人がゴタゴタ恋愛のことばかり考えて女子会をし、実生活で失敗するシーンばかりが描かれる。

 

これが「独身アラサー女性」の「あるある」と思われるのはかなり困る。というか、世間の大半のご本人たちにとって迷惑であろう。私もその1人だ。

 

「私この人たちよりはマシだわ」とか「うまくいってなくていい気味だ」と思いたい世間の人々がこの作品のターゲットなのであろう。人と比較することで自分の幸・不幸を測ろうとする人間の弱く醜い心理を突く戦略に基づいた作品である。

 

でもそこに等身大の私たち(独身アラサー女性)を巻き込まないでくれよと思うのである。不倫もセカンドも全然「あるある」じゃないから。街コンやパーティーだってそこそこ楽しいこともあるから。自由で決まらない人生ってなかなか好きだから。と思うのだ。そこは反論したい。

 

というか作品を読んで、倫子は仕事で承認欲求が満たされてるんだろうし、恋愛なんか本当はしたくないんでしょと感じたし、セカンドの香に関してはなぜ涼にはっきりと「1番に付き合ってほしい」と言わないのかが理解できない。小雪に関しては不倫するならもう少し賢くやれよと思う。とにかくうまくいっていない風に描かなければならないので設定や話の流れがどんどん不自然になってきているのだ。要は漫画として面白くなくなってきている。

 

等身大である私が全然共感できないのに「この作品の中の女性たちが独身アラサー女性そのものの姿です」というような評価が世間に出回っている反発心もこの作品を好きになれない1つの要素である。こういうストーリーのものが世間に流出すると「あ~独身女性って本当にこんなかんじなんだ~」という誤解を受けるのでそれが心底腹立たしい。

 

最近こういったコンセプトのドラマが広まってきたせいで既婚と独身の混じった女子会(※あえてこう表現。)で「不倫してるの?」とか「婚活してるの?」とマウンティング気味に質問されて面倒くさくてしょうがない。


ドラマ化は、この独身女性のフラストレーションの炎にさらなる油を注ぐことになるのであろう。


やはり私は「東京タラレバ娘」が好きではない。

 

以上。

 第1巻。昔自分が振った男がプロポーズしてくると思いきや自分より若い女の子に告白を・・・。別に「あるある」じゃないっていう。しかも自分が過去に振った男なんか興味ないでしょう。女は。 

  第2巻。昔自分が浮気して別れることになった元彼バンドマンがメジャーになり、セカンドでもいいからと付き合う香。浮気した自分が悪い。因果応報だろうが。かわいそうでもなんでもない。

 第3巻。恋愛にうつつをぬかし、影ながら努力していた後輩に仕事を取られる倫子。自分が悪いんだから被害者意識するなよと言いたい。そして小雪は不倫相手の奥さんのFacebookなんか覗くなよと言いたい。男は何の決断もしないからね。

 第4巻。一緒にいてつまらん男なら頑張って結婚しなくてもいいだろう。当たり前のことである。あと、世間の結婚している女性たちは妥協でも我慢でもなく「この男性のためだったら多少の我慢も含めて努力していける」と思って結婚してるからね。妥協でも打算でもないから。必要なのは妥協なんかじゃなく、「そういう男性に出会う自分を作り上げる努力」と言いたい。

東京タラレバ娘(5) (KC KISS)

東京タラレバ娘(5) (KC KISS)

 

 第5巻。旅行の待ち合わせで不倫相手から奥さんの体調不良を理由にドタキャンを食らう小雪。いやいや不倫してる男性は奥さんの話なんか愛人にしないからとかツッコミどころ満載である。香はなぜ涼に告白しないのが不明。香と涼みたいな関係、自分は理想である。本命になったっておかしくない。