16歳の時、ファッション雑誌Withに載っていた「結婚適齢期は26歳」という文章を見て、「あと10年経ったらそういう風に思うのかな」とかぼんやり思っていた。
彼氏いない歴=年齢だったし、直近の問題としてそんなことを考える余地もない毎日だったし、どちらかというと結婚とか面倒くさそうと思っていた。
10年以上経った今、その言葉の真意を少しばかりは理解できるようになって、しみじみと「あー(さっさと)結婚したいなぁ」と思っている。
キレイなドレスを着て、仲良くしている人たちと親族に囲まれ祝福されながらささやかな結婚式を挙げて、新婚旅行は行かなくていいから、生涯のパートナーとしてお互い認め合った相手と毎日楽しく過ごして、子供を産むとか家を買うとかして、できればあんまり困難でディープな家庭問題には遭遇しないまま年を取って、定年後は旦那さんと山登りに行ったり日本旅行したりしたいなぁと思っている。
29歳になると恋愛なんかそうそうしない。
恋活・婚活してそう思った。
「この年齢の男性なんて売れ残りばっかりだから」という意味では全然なくて、未熟な頃のように純粋に恋ができなくなるという意味で。
若い頃は何も知らないからすぐ恋に落ちる。
「かっこいいな」「落ち着いてるな」「仕事頑張っててかっこいい」「自分よりいい大学行っててすごい」etc。
そんな些細なことで恋できた。
学生時代にいい恋愛ができるかどうかは男運(というより男を見る目?)が関係しているのだろうけど私は典型的な男運ナシ女で、泣いたり自殺未遂したり異様に痩せたり、まぁ大変だった。
今考えればちょっと接すれば変な所があるなと気づく相手だったのだろうけど、若いしデータストックもないしバカだから気づかず恋してた。
もう若くないしデータストックもあるしバカでもないから恋できない。
「あー(さっさと)結婚したいなぁ」の「(さっさと)」が重要で、要はもうなんだか色々なしがらみがめんどいなーということなんだと思う。
婚活も面倒だし、周りからの「なんで結婚しないの?」「早くしないと」も面倒だし、付き合って別れてという恋愛も面倒くさい。
年を取るってこういうことなんだなぁ。
元気ではなくなったということなのかなぁ。
結婚=キラキラなんて幻想だ。
めんどいからさっさと結婚したい、なんて。