海の日に生まれて。

30歳独身OLの備忘録。

ライフハックイベントに参加する人間こそ非リア。

※私の捉え方がひねくれているのかもしれません。

 

友人に誘われて「異業種交流会」という名目の立食イベントに行った。すごく妙な感覚、モヤモヤした気持ちに陥った。主催をSさんとする。

 

乾杯の前に主催者2名から挨拶があった。主催のSさんは大手メーカーのSE(システムエンジニア)で、20代前半頃に「家と会社の往復で出会いがないな、結婚できるのかな、このままでいいのかな」と思い、自分で異業種交流会的なイベントを主催するようになったらしい。


今は結婚して子供がいるが、こういうイベントやパーティーを定期的に行っている模様。

 

この時点で私は彼に対していい印象を抱くということは特になかった。

 

なんというか平凡な癖に何か勘違いしてるのかなーという雰囲気がすごくあったのだ。

 

乾杯して色々な人と話したのだが、まぁー違和感の連続で。

 

このイベントは定期的に行われていて常連さんも何名かいるらしいが、Sさん崇拝的な雰囲気と常連の「意識高い系を気取ってるけど実際何もやってない人」感がすごかった。

 

婚活しているとはっきりは言ってないが、「結婚したいですねー」と何気なく話題に出すと「結婚しても変わることってそんなにないからね。幸せになれるとは限らないからね」とか「なんで結婚したいの?」とか変な食いつき方をしてくる人が多い。


別に結婚したいというのは専業主婦にならせてくれるパトロンが欲しいという一昔前の考えからではなく、単純に自分の味方とかパートナーがいるというのは素敵なことだと思うからなのだが、やたらと「結婚に関するそもそも論」を語りたがる。


なんというか、地味にコミュ障っぽい。


普通、女性同士でそういう話題になるとどんな所に出会いがあるかとかどんな人がいいかとかいう話題になって面白いのだけど、「結婚したって何も変わらないよ」という哲学的な話の方向に持ってかれる。


これら一連のやり取りで独身でいてわざわざ結婚を否定する人は大抵幸せそうじゃない」という法則も発見した。


本人は人生楽しんでるからとか主張しているけど、土日何やってますか?という質問をすると大体「こういうイベントで会った人と食事に行ってる」、「こういうイベントに参加している」という回答が返ってくる。


要は出会いを求めて人間採集的なことをやって自分磨きをしているということなんだろうが、それって結局は暇と寂しさを埋めるための行為なんじゃないのと私は感じた。本当は結婚願望あるんじゃないの?と。


そういう人たちは結婚が全てじゃないから!私にはやりたいことがたくさんあるから!と主張する割に、趣味や好きなことがない。しいて言うなら趣味が人脈を広げることみたいな人が多かった。


趣味が無ければ人生を楽しむことはできないし、そもそももし人生を楽しんでたらこの場にいないだろと心の中でツッコんだ。結婚しないでやりたいことってなんですか?と遠回しに聞くとあいまいな回答しか返ってこない。


もう30歳そこそこならいい出会いというのは体験しつくして、そのストックの中で皆でワイワイ色んな経験をすればいいじゃないかと思うし。


自分にも当てはまるけど、30代になってからもガツガツ人脈を広げる人や出会いに貪欲な人というのは学生時代に非リアだった人が多いイメージがある。


そういう人たちからはなんとなく不幸せなかんじや無理をしているオーラを感じるのだ。


私の弟は絵に描いたようなリア充で高校の時に出会った部活の仲間と今でも何をするにも一緒でワイワイ騒いでいる。


いい出会いは学生時代に得たもので十分なんだそうだ。


その中からいい嫁を見つけさっさと結婚してしまった勝ち組で、弟だったらまずこのイベントには参加しないだろうなと思う。


彼女に出会うまでも、部活の仲間のネットワーク内で合コンを開いたり趣味のダンスの練習の予定でパンパンだったらしい。


真の勝ち組とはこんなもので、エセリア充というのはすぐ分かるよなーという感想をこのイベントで抱いた。

 

意地悪な見方だが負け組が頑張ってリア充を気取っているかんじがプンプン漂っているのだ。


それ以外にも、「自分の理想の男性がいるとして、その理想に見合うだけの魅力が自分にはあるのかっていうのを考えた方がいいよ」というアドバイスをSさんからもらって目からウロコでした!とかいう話をしてきた参加者がいたけど、じゃあSさんはそんなに魅力がある人なの?と私は聞きたくなった。


独身の女性もたくさん集まる場に既婚者が主催者として参加しているというのは好感が持てないし、挨拶してる様子からもエセ素敵感がすごかった。(←失礼すぎるが)


そんな使い古されたアドバイスをありがたく受け取っている参加者も参加者だし。


もう一つ気になったのが「仕事が人生の全てではない」という発言をする人がやたら多かったこと。


残念ながら「全てとまでは言わなくてもほぼ全て」と私は思っているし、「仕事を楽しめれば人生を楽しく生きることができる」と思っている。


1週間のうち5日を仕事をして過ごすし、1日の時間のほぼすべてを仕事のために使っているからだ。仕事がある日はメイクもファッションも仕事のため、早起きをするのも弁当を作るのも仕事のため、だからだ。


だから仕事を楽しんでる人は実際に魅力的な人が多いと思う。「仕事好きです。ずっと続けたい」という人の表情や言葉は本当にイキイキしている。


一方「仕事が全てじゃない」発言をしている参加者に休みの日は何をしているかとか何を頑張っているかを聞くとやはり「このようなイベントに参加している」という回答が返ってくる。

 

申し訳ないがこういうイベントに参加するということは「何もすることがなくて暇だ」とイコールである。


仕事が全てではないと言う割にはそれに代わる熱量を注げるものを持っていない人が多く、耳障りの良い言葉を並べて人生に対し貪欲で意識が高い人間でありたいと思いながらも路頭に迷っている感があった。


今回参加したイベントの参加者や常連は「結婚しても幸せになれるとは限らないから」とか「仕事は人生の全てではないから」と主張し、より良い人生を実現するためにこういったイベントに参加しているようだが、それが様々な矛盾を生んでいる気がした。


結婚が幸せの要素じゃないというならこういう出会いの場に顔出さなくてもいいんじゃないの?実際はいい出会いがあればいいと思って参加してるんじゃないの?と思ったし、仕事が人生の全てじゃないと言うなら何を好きなの?話せることは仕事以外にあるの?あるのなら最初からこのライフハックイベントに参加してないんじゃないの?と思った。(要はイベントなんかに参加しないで好きなことをやってるんじゃないの?と言いたい。)


もう、こういう「(自分の人生のために)人脈を広げよう」というのが目的のイベントの誘いは断ろうかなぁと思っている。


普通に「友達の友達同士で飲もうよ!」という集まりは楽しいんのだが、第一目的がライフハック的なものだと主催者、参加者と肌が合わないことが多い。


誰かに教えを受けるのを第一にしないで、趣味とか好きなことを見つけたら?と参加者を見ていて思う。


別にスペックとか意識とかどうでも良くて、その人がどんなことが好きで頑張ってるかを聞くのが一番楽しいし、いいことだと私は思ってる。というか30そこそこで今更ライフをハックしてもねぇと思う。学生時代に大体決まってしまうものだから、とっくに手遅れという認識くらいは持っていないといけない。


意識だけ高くても全然意味がないというのをこのイベントで知れたのが収穫だったなと思う。


今後もお付き合いしたい友人だったのでこういうイベントにはもう誘わなくていいよとはっきり伝えておいた。


ご飯はおいしかったです。デザートのケーキを食べ損ねた・・・。

30歳になった。

ブログのタイトルにもなっているのでなんとなく察している方もいるだろうが、私の誕生日は元・海の日だ。


最近、海の日を7/20に固定し直そうという動きがあるというニュースを見たが個人的には賛成でもあり反対でもある。


昔は「誕生日、いつ?」と聞かれると「海の日だよ」とふんわり(一瞬)誤魔化せたし、自分の誕生日に必ず休みを取ることができた。


今は「津田恒美岩倉具視の命日だよ」という誤魔化し方しかできないし、7/20が月曜日でなければ休めない。


毎年仮病なりなんなり使って休んでいたが、今年は上司がなぜか平日木曜日の7/20に私用で有給を取ると言うので休めなかった。


かといって7/20が固定休みとなると三連休が1つ減ることになるし、平日の真ん中でいきなり休みが取れることのメリットというのは特にないんじゃないかと思う。


多少の影響がある私でさえそう思うのだから世論的にはもう「月曜日が海の日でいいんじゃない?」という意見が8割くらいだろう。


だけど、もし海の日が7/20に戻ったらそれはそれで嬉しい。


毎年父の実家に帰省した時に泳ぐくらいしか接点はないし、「海が好き」としゃれたことを言うタイプでもないが、「海の日」という響きはとても素敵で、幼い頃から気に入っていたから。


ちなみに泳ぐのは結構得意で、中学時代の25メートル・クロールのタイムは16秒だった。


結構速いですよね?


30歳になりました。

若く見えないよ。

もうすぐ30になるので周りから「若く見える」と(わざわざ)言われたり、「若く見られた」と自慢されたりすることがある。


これ、この世代で主張していたらイタイセリフNO1だと思っている。


若く見えると言われたとしても、「28歳に見える」というセリフは「30歳に見える」と同じ意味(要は年相応ですねの意)だからね?


「20代に見える」というのは「29歳に見える」という意味(要は年相応ですねの意)かもしれないじゃない?


と思う。


基本的に「24歳に見える30歳」の女性を見たことがない。


皆相応に肌が衰えていたり、体型が崩れていたりする。


「20代前半に見える」というのは褒め言葉ではなく、もし本当に見えていたのだとしてもそれは「垢抜けてない」、「洗練されてない」という意味だと私は思ってる。


たまにいるよね。


化粧っ気がなくて、服装もダサくて「オシャレを知らない中学生?」というかんじの人・・・。


本気で喜んでたらイタイ女だわ・・・。


目につかない持ち物や下着は他人の目に触れないから必ずしも年相応でなくてもいいかもしれないけど化粧と服装はマナーだからね。


薄く繋がっている知人のブログやFacebookの投稿に「職場の先輩にハタチそこそこに思われてました!」とか「新卒に間違われました♪」とかいう文章があるとゲンナリする。


いやいや違うから・・・(苦笑)と思う。


そもそも、若く見られるというのがそんなに大事なことなのかなぁと美魔女特集などを読んでいると思う。


平子理沙とか梨花とか私は好きじゃない。


年相応の服装やメイクができていなくて、必死で光を当てて、加工してる写真ばっかり載せてて見苦しいなぁと思う。しかも彼女たちが若く見えるとも思わないし。(大多数の人がそう思ってると思う。)


別に年を取るのは悪じゃないと思う。


若い人が美しく見えるのは当然のことで、そのステージに無理して乗らなくてもいいじゃんと思う。


素直にアラサ―としてお肌ツルツル、髪の毛ツヤツヤの広瀬すず(若い)や有村架純(若い)のかわいさを認めようよというかんじ。


年相応の美しさは絶対あって、努力の方向が間違ってない人はやっぱり美しく見える。


蒼井優YUKIは別格で、あの人たちは正真正銘の若見えタイプだけど、高島彩とか北川景子とか神崎恵とか年相応のキレイさがあるなーと思う。


神崎さんなんて3人のお子さんがいてあの容姿なのだからすごいと思う。


賛否両論がある人だけど、料理も上手でいろどりや盛り付けにセンスあるなーと思うし、彼女がメインワークにしている化粧に関しても年相応の楽しみ方をしてると思う。


さすがに「おフェロメイク」とか「事後メイク」とかいう表現は止めとけばと思うけど服装や話し方も上品だし、私は好きである。


何が言いたいかって、もうすぐ30歳になるので、若見えにこだわりすぎず衰えを嘆きすぎず年相応の美しさがあるように心がけていきたいなーと思ったという話でした。

おしゃれすぎ。素敵です。

個人的に好きな接客・嫌いな接客。

すごく個人的な考えかもしれないけど、私の中で「丁寧な接客を心掛けている所に限って接客が空回りしている」という法則がある。


社会人になって色々な飲食店で外食するようになったけど、有名な店だろうと評価が高い店だろうと毎度以上のような感想を抱く。


特に嫌いなのが料理を提供する時に細々した料理の説明を長々されること。


シンプルに「○○のXXでございます。~~~してお召し上がりください」程度ならいいけど、「こちらは○○で~~~でございます、こちらは△△で~~~でございます。端に添えてあるのが、えーと」みたいに長々説明されると申し訳ないけどうんざりする。


必死で暗記しているのだろうが、そうであるなら自分のおすすめの食べ方とか具材を1つ言って終わりにしてほしい。


まぁ、これは食に対するスタンスで感じ方も違うのかもしれないが、超高級の料亭とかでない限り、食事に集中したいと私は思っている。


「えーと」とか言ってしまうくらいだから接客も微妙にずれていて、客(私達)が話で盛り上がっている雰囲気があるのに割ってサービングと説明をしてきて長々話を中断されたりとか予約内容や注文を間違われてたりする。


本人は丁寧な接客をしているつもりで、それさえやってればいいと思っているのか言い訳の仕方も「私、記憶喪失になったみたいで云々」とか微妙に受け狙いをしていてうっとうしい。


長い説明とかどうでもいいからつまらないミスはやめてほしいと思う。この手の接客をする店は本当に微妙なミスが多くて、閉口する。


皿を下げるタイミングも、まだ皿の上に料理が残っているのに「お下げしてよろしいですか?」と来たり、下げる時にモタモタしてたり。


下げのタイミングのためにウロウロするくらいなら店内でずっと飛んでいる小バエをなんとか追い出すとかしてほしい。


注文の取り方も下手で、セットの飲み物でコーヒーを頼み、私以外の人が食事の時にお酒も・・・ということでワインやシャンパンを頼んだ時に「お客様、お飲み物は?」と聞いてくる。


え、それは注文したセットの飲み物をもう一度確認したいということ?それともセットの飲み物以外で何か注文しますか?ということ?


私が「えーと(セットの)コーヒーで・・・(大丈夫です)」というと「???」という顔をされる。


私がコミュ障とは思わない。


ファミレスの接客経験程度しかない私だが、「お客様はセット以外のお飲物はよろしいですか?」と聞くけどな。


なんというか、大事な所が親切じゃなくて、すごく自己満足的接客に思える。

 

マニュアルでガチガチにしてるファミレスやファーストフード店で働く学生さんの方がまだ立派だと思う。

 

店内にいる虫を指さしたら何の躊躇もなくダスターで虫をつかみ、さっとゴミ箱に捨てて「(教えてくれて)ありがとうございました」と言ったマクドナルドのアルバイトのお姉さんの方が尊いよ。


自分たちで考えていい接客ができないのだったらマニュアルガチガチのオペレーションで全く問題ないと私は思う。


客と個人的な会話をする時も店の良し悪しが出ると思う。


リピーターが出ないであろうお店(総じてそこまでおいしくない)は店員が客に話しかける時間が長い。


お好み焼き屋さんに行った時、濃い味が苦手な私はソースをつけずに食べていたのだけど、そこの店のおばちゃんが声をかけてきて「お姉さん関西の人?」「ソースかけないの?」と言ってくる。


仕方なくソースを塗る仕草をすると
「それじゃソースがかからないよ」(濃い味苦手だから薄く塗ってるのにうるさいなぁ)
「鰹節かけてからもう1回ソースをかけるの」(だからソース嫌いなんだって)
というかんじでうるさいうるさい。


味も別においしくなく、私たち以外のお客さんは1組だけ。


まぁそうでしょうなぁ・・・。


暇だから声をかけてくるんだろうけど、居心地が悪いし、第一しゃべると唾が入る可能性が上がるわけで、あんまり料理のこと考えてないんだろうなぁと思う。


あまり積極的にコミュニケーションをしてこない店の方がおいしい。


広島県のお好み屋さんに行った時の定員さんをかっこよかったなぁと今でも思い出す。


お冷やを置きながら「今日、観戦?」と聞き、少し話して注文を取ってから黙々とお好み焼きを作り、小さな鉄板を置きながら「今日の先発、誰?」「ふぅん、三嶋か」と一言二言、言うだけ。


無駄のない動き、おいしいお好み焼き。


広島のお好み焼きは焼きそばが入っていて、上部を大きな丸い卵焼きでクルンと包むようにして焼く。広島のお好み焼きを食べ慣れると関西のお好み焼きだと物足りなくなる。


ユニホームを着て、もう一度あの店に行きたいなぁ。

 

不倫なんてするもんじゃない。

※今回は不倫のことを書きます。実際に私がしていたことを書きます。苦手な方は閲覧しないでください。

 

26歳の春に彼に出会い、27歳になったばかりの夏に彼を好きだと気付いた。


プロジェクトが一緒で、帰りに夕飯に誘われることが何度かあった。


初めて誘われた時、既婚者と2人きりで食事はちょっと・・・とものすごく警戒していて、最初の数回は何度か嘘をついて断っていた。


誘われるうちに、愚かな私は「食事といってもファミレスでの夕飯だし・・・」と思い直し、友達として、先輩後輩として、夕飯に行くことをOKした。


今思えばその時点で十分黒だったのだと思う。


彼の年齢は私より1つ上で、25歳の時に3つ年上の奥さんと結婚していた。


セックスレスで・・・とか、嫁が家にあまり帰ってこなくて1か月に10日くらいしか家に居ないんだとか、とりあえず家庭がうまくいっていない話をよく聞かされた。


その話自体には嘘はなかったと思う。


楽しい夏の雰囲気が漂い始める初夏のある日、ちょっとしたミスで私は終電を逃し2人でオールした。


その時点でもう好きだったのだと思う。


好きになってから半年間悩んだ。


離婚するまで待とうと思った。


でも離婚しなかった。


肌寒い季節になった頃、私たちは今まで以上に仲良くなった。


休日に一緒に食事をしたり、当時私が飼っていたペットを連れて動物病院に一緒に行ったり、母校のクリスマスツリーを見に行ったりした。


季節は過ぎて、ずいぶん寒くなった会社の忘年会の帰り道、「もう2人で食事に行くのはやめよう」と私は言った。


自分の望む関係を実現するための条件が揃わないことを我慢するのに限界を感じていたのだと思う。


彼はすぐに返事をしてくれなかった。


ずっと黙って悲しそうな顔をしていた。


私は何も言わなかった。


しばらくの沈黙の後、終電を逃してもいいから話し合おうと私は言った。


電車に乗り、24時間のファミレスでコーヒーを頼んで話をした。

 

私は彼に好きだと言った。


言ってはいけないと思ったけど言った。


とても長い沈黙の後、彼は小さく、俺も好きですと言った。


店を出て、長い横断歩道の信号を待っている時、私からそっとキスをした。


それが不倫の始まりだった。


付き合ってる時は普通のカップルとほぼ変わりない交際だったと思う。


泊まりに来たこともあったし、終日ディズニーシーで遊んだこともある。


平日の何日かは外食し、毎週末会って、2人で色んなところに行った。


ラクーア、横浜、動物園。


何もかも普通だと思っていた。


彼に別に帰る場所があるということ以外には。


交際開始からもう少しで半年・・・となるゴールデンウィーク


1週間LINEが未読のままだった。


この頃、私も色々考えすぎていてゴールデンウィーク明け前の最後の休日、別れてくださいとLINEした。


いつも深夜2時くらいにしか返信をしてくれない彼がすぐに返信をしてくれた。


「soraさんにとってよくないことだと分かっていたけどこの日まで続けてしまった」、「知ってると思うけどsoraさんが好きだよ」とか色々。


後日、よく一緒に行っていた焼き鳥屋さんで話をした。


「私ね、ずっとこうして続けていればいつか付き合えると思ってた。今の奥さんとの生活がずっと続くようには思えなかったし、3年くらいすれば・・・とか」


無理だよね、と心の中で呟いて、「お会計」とそっとこぼして席を立った。


そうして私たちは別れた。


6月を過ぎれば私の誕生日、そこからさらに1か月後には奥さんの誕生日が来ることを知っていた。


きっと空しい思いをすると知っていった。


だから、その前に・・・と。


しかし私は彼を忘れられなかった。


小さな会社で毎日顔を合わせるし、嫌いな所などないまま別れを切り出したから・・・。


この頃、本当に小さなきっかけでプロ野球が好きになり、ヤケクソみたいに野球観戦に時間を割いた。


球場で家族連れを見るのが悲しかった。


何かが少し違えば手に入れることができたかもしれない幸せ。


見込みも全くない現状。


暑く明るい球場で、一人ぽつんと座っている自分がとても惨めな存在に思えた。


その年に、ファンになったヤクルトが優勝するかもしれないと、ドキドキとワクワクが渦巻いていた秋先のある日、休日出勤をしたら彼がいた。


帰り際ポツンと「野球、詳しいんだね。」と声をかけられた。


私は彼に近づいた。


あの日みたいにまた、自分からキスをした。


すごく好きだとその時思った。


そうしてまた関係が元に戻ってしまった。


そこからはまた同じことの繰り返し。


だけど、私の気持ちは少しずつ彼から離れていった。


LINEの返信は変な時間にしか返ってこない。


電話しても絶対出ない。


一緒にお揃いの家具を買いに行こうと言われたけど実際は買ってくれなかった。


彼の好きな音楽や本が私と合わない。


ある日、彼は自分の友達を私たちが在籍している会社に紹介して入社させてあげたいと言った。


埼玉に住んでいるから、俺の家にしばらく居候させようかなと思っている、とも。


そうなんだ、奥さんはOKしたの?と何気なく聞いたら、なんでもないように、うん、と答えた。


その時一気に、もういいかなと思った。


結局離婚する気がなさそうだな、と。


共通の知り合いができて惨めな思いをするのは私なのに、そんなことは全く考えていないようだった。


私はこっそり恋活(pairs)を始めた。


その2週間後にはお見合いパーティーに初めて参加した。


色々な男性に誘われて、やり取りをして、少しずつ彼への連絡がおざなりになっていった。


私は別の男性を好きになりかけていた。


そんな矢先、彼から「嫁がpairsやってて、どういうことってLINE送った。連絡待ちしてる。そういえばsoraさんもやってるよね」というLINEが届いた。


彼の独身の男友達がpairsをやっていて、一緒に見ている最中に奥さんと私のアカウントを発見したらしい。


私はすぐにpairsを退会し、電話して話したいと申し出た。


彼の答えはNOだった。


嫁とのことも含めてしばらく考えたい。そっとしておいてほしい、と。


1週間連絡せず、私も考えた。


もう心は決まってた。


その後、なんとなく和解と仲直りをしたけれど私の心には彼と一緒にいたいという気持ちはもうほとんどなかった。


彼の友達は結局不採用となり安堵したものの、今度はその結果に不満を持った彼が会社を退職すると言い出した。


あぁ、なんかタイミング的にちょうどいいかも、と私は思った。


無事に転職活動を終え、有給消化に入る彼から「soraと俺のことで変な噂を立てられてるみたいで。退職前に変な噂が流れるの面倒だし有給入るまでは連絡やめとくね」と連絡が来た。


会社の同僚たちと飲んだ帰りらしく夜の1時くらいに届いていた。


飲み会でネタにされたかなんかだろう。


変な噂?


噂じゃないし。


本当だし。


不倫してるじゃん。


面倒?


何が?


そう思った。

 

寝ぼけ眼で私はキーをタッチした。


「退職も決まったことだし、別れるつもりなのでもう連絡しなくていいです。あなたのこと、応援してる。今までありがとう。」


スマホを裏返してまた眠りについた。


朝5時くらいに目が覚めて、確認すると「え、なんだそりゃ」「そっか」「さよなら」と三言返信が来ていた。


私は既読にして何も返さなかった。


彼は眠れなかったのか、既読にした2時間後、「話し合おう」とLINEが来た。


こういう時だけ返信早いね。


夕方、彼が私の地元に来た。


別れた方がいいと思う。

 

pairsやってる奥さんを許すんだったらもう離婚は無理でしょう。

 

だったらもういい。

 

別れてください。


確かこんなことを言ったと思う。


しょうがないか・・・というように彼は私に別れを告げた。


奥さんと別れることを考えるとも待ってくれとも言われなかった。


彼の最終出勤日、「直接会ってお礼を言いたかったけど会社でのこともプライベートのことでもありがとう」という未練がましい社内メールが届いた。


私は返信しなかった。


それが最後だった。


出会って別れるまでの2年間。


26歳から28歳。


結局最後まで、当たり前だけど2番手だった。


不倫は悲しい。


一番になれないし、未来がない。


お金があって健康でも、一緒に住むことも子供を産むこともできない。


連絡は不自然な時間にしか返ってこない。


誕生日プレゼントももらえない。


口約束ばかりで旅行もドライブも行かなかった。


お揃いのものも1つもない。


奥さんは、全て手に入れてるのに、私には1つも手に入らない。


それでも不倫をしてたのは、自分の人生を振り返った時、彼と付き合わなかったら後悔するだろうなと思ったから。


そんな風に思ったことは今まで一度もなかったのに。


自分から告白したのも一度だけ。


手に入らないから素敵に見えるんだよ、と世間は言う。


でも、それ抜きにしてもあなたはとても素敵だった。


冷めたら、私と結婚してたら、素敵に見えなかったのかな。


そんなことはないだろう。


たぶん・・・。


今思い出しても、後悔する気持ちが全然ない。


あなたのことが、好きでした。

人生の時間配分。

人身事故でぎゅうぎゅうの東西線


右にいる人(サラリーマン①)も前にいる人(サラリーマン②)も狭い領域でなんとかスマートホンを見ようと姿勢を変えながらもぞもぞしてる。


チラ見すると2人ともLINE画面を開いてた。


そんなにLINEを見たいのか。


さらに眺めてるとしょーもない内容で。


別に緊急でもなんでもない事柄。(「何々買ったー」とか。)


名前からして相手は女の子。


さらにさらに眺めてると、トーク履歴の一覧をスッスッと動かして別の女の子のトークを開いてコツコツ返信。


一覧に、トークが来ていることを示す中央に数字がある赤い丸が並んでいる。


順番に返してるのではなく選んで返してる。


1、2、飛んで5、6段目に赤丸が点在しているのだけど、5段目は抜かして2段目を開いて返信、とかやっている。


結局人は時間をかける相手を常に考えて選択しながら時間を消費している。


いつまでも返事が来ないのは自分の赤丸が彼にとって取るに足りない存在だからだ。


赤丸だけじゃなくて、自分の存在そのものも取るに足りない存在だってことだ


どんなに忙しくても限りある時間の中で現代人は人とつながることを渇望してる。


その中で選ばれるか、選ばれないかだけの問題なのだ。


満員電車で手も足も出ない中、私のポケットの中でスマートホンがブルッと振動した。


誰からなのか気になるけれどこの状態では何もできない。


待っている相手がいるからこそ、通知のバイブはそんなに簡単に無視できない。


皆だってそうだろう。


電車からやっと脱出し、即座にポケットに手を入れて画面を確認したら一番返信を望む相手からの返信スライドが表示されていた。


開いてすぐに返信した。


待ち合わせをしていた、ある平日の話。

売れ残りが恋愛駆け引きをする非効率性。

なんかこじらせてる系の人のブログを読んでると男の気を引くために駆け引きするのって本当に独り相撲やな~素直に行動した方が効率いいのにな~って思う。

 

読んだブログの人は好きな人に全く相手にされてないのに気づいていなくて、未読無視して相手を不安にさせようとしたり、LINEの飲み会報告で男の匂いを漂わせたりしたりしていて、正直笑えたw

  

LINEの会話内容を公表してるのだけど第三者の目から見れば彼が彼女の行動や発言に興味を持ってないのは明らかなのに彼女はずっと自分の気持ちよりも彼を嫉妬させるための行動を優先させてドツボにはまってる。

 

早く既読にしてLINEの内容を確認したいのに我慢、連絡したいのに我慢、リア充アピールをしたら彼氏から「疲れてるだろうから・・・」とデートを省略されて・・・。

 

アホやなって思う。

 

自分が負けてるのに空気を読まずに追いかけて「私が頑張ればなんとかなる」って思ってるんだろうけど、空気が読めない時点で駆け引き下手なわけで、努力を間違えて自分が望んでない結果になってバタバタしてる。

 

結婚してる友達を見てると大体いい男の見分け方を知ってて、自分を好きでいてくれない人、自分に損をさせてくる人は早いうちに見切りつけるようにしてるだから恋愛で嫌な思いをすることとか期間がほとんどないんだよね。

 

私も1年恋活していろんな人に出会って、野球チームで協調を覚えて、「この人嫌いだけど関わらなくても別に損しないしもういいや」とか「この人やばそうだな」とか察するようになったし、「自分を適当にあしらう人なんて関わる価値ない」ってことに気づいた。

 

好かれてない、適当にあしらってくる人と仮に付き合ってもどうせ1年ももたない。長い目で見れば「別に飲み友でもいいや」って思う。好きって気持ちは生もので、いつかは傷んで腐って発酵したり干からびてしまうんだから、諦める時辛くてもきっと大丈夫。

 

婚活してるんだったら「適当に扱われてるけどどうしても好きで今一緒にいて最高に好きな人」じゃなくて「ちゃんと向き合ってくれて少なくとも30年は支えあってやってけるだろうなと思える人」を探さなきゃいけない。

 

好きだーイケメンだーという人と食事した帰り、神宮球場から渋谷までの道のり、そう思ったんだ。

 

「この人と30年間、いいなぁ支えたいなぁと思いながらいい思いも嫌な思いもしていきたいか」って。

 

LINEはなかなか既読にならなくて、食事中は他の女の子ともやり取りしてるんだと聞かされて。

 

それでも好きか、もう1回誘いたいか、友達でもいいんじゃないかって。

  

これから先、誰かを好きになったり、やきもきしたりもするんだろうけど、私は変な駆け引きとかナシに素直に行動したいし、相手が自分を好きじゃなさそうだったらさっさと諦めるようにしたい。

  

30過ぎて売れ残ってるんだから確実に恋愛は下手なんでしょう。

 

だったら学ぶしかない。

 

残念ながらもう若くなることはできないから、巻き返すしかない。

 

渋谷駅でサヨナラした後姿を、もう1回、思い出した。