星を数えて。

ネガティブOL。34歳。

人の性格は生まれつきで変えられないと思った話。

※私は発達障害とかではありません。

 

先日、自動車の教習所に入校する際に行った適正検査の結果が返ってきた。


事故多発タイプの運転適性がない性格という結果になっていた。


下の方に分析結果が記載されていて、簡単に説明すると「情緒不安定なタイプでかっとなりやすい性格」というようなことが書いてあった。


数少ないAは「健康」、「虚栄性」だけだった。


これを見て、「あぁ。人の性格って変わらないんだなー」となんとなく諦めがついた。

 

社会人になってから「丸くなったね」とか「常識人になったよね」と周囲から言われるようになったが根本は全然変わってないんだなぁ、と。


小さい頃からかんしゃく持ちで、いくらなだめても泣き止まない赤ちゃんだったらしい。ストレスを感じやすい子だったのかな。

 

体力だけは無駄にあり、人と競争することは昔から大嫌いだった。本当に変わってないね。笑


小学生の時に自分は「人と一緒にいるのがしんどいと思うタイプ」だとはっきり認識した。


図書室の隅でクラスメイト達に見つからないように過ごしていた。


中学生になっても自分のことに一番関心がある人間だった。


他の人たちが面白いと言っている物事、イベントが私には面白いと思えず、同じリアクションができないことも多かった。


勉強も運動も嫌いではなかったけどとにかく「人と一緒に楽しく過ごすべき」風潮がしんどくて学校は好きなような嫌いなような存在だった。


部活も途中で辞めたし、「なんとなく一緒にいれる人」はいても「友達」と言える人は全然いなかった。


中学3年生の時に摂食障害(拒食症)に陥り、毎日毎日食べ物と自分のことだけを考えて過ごしていた。


高校受験を諦めるわけにいかなかったので学校と病院に通うことを両立し、本気で死ぬかもと思いながら卒業した。だから中学3年生の時の記憶はほぼない。


他人と比べること、比べられることが嫌いで、他人と一緒にいることもあまり好きでなかった私は小学校から大学生まで卒業式で泣いたことが一度もない。


私にとって学校は淡々と言われたことをこなす日々でしかなかったように思う。


高校生、大学生くらいになるとファッション雑誌を読むようになったことが影響したのか、イベント時に1人でいると「こうあるべきではない。なんとか相手を見つけないと」と何度か思ったりはした。


それでも1人でいることの方が圧倒的に多かった。サークルもつまらなかったので3か月で辞めたし、ゼミも入らなかった。


今思えば私はファッション雑誌に載っているかわいい女の子やかわいい服に憧れていたのを「おしゃれで充実した生活」にまで憧れていたのだと勘違いしていたんだと思う。(女性のファッション雑誌は1か月コーディネートなどの紹介時にやたらリア充なストーリーを盛り込んでモデルに演じさせる)


ただ、就職活動がうまくいかない時期に差し掛かってから少しずつ「自分は普通の好感が持てる女性というタイプではないんだな」と悟るようになった。


女なんだから優しく上品に話し、気も遣えて計算高くもあって、愛嬌があってそこそこ美人でなければならないという世間。(世間が女性に期待するイメージは昔から全然変わってないように私は思う。)


社会人になってから私は「普通の好感が持てる女性」を演じるようになった。


清潔でカジュアルな服を着て、誰と話す時も本音は話さず、話の流れを読みながら会話を進め、嫌な事を言われても笑ってごまかし、自慢話や自分語りは絶対せず、飲み会の時は楽しそうにした。


独身生活を満喫して少し寂しくなったのでスポーツサークルに入った。


やっぱりそこでも「普通の好感が持てる女性」を演じてた。(演じなければ好かれない人生w


4年くらい過ごしたあたりから少しずつ「普通の好感が持てる女性」を演じることにしんどくなり、毎週「(サークルを)辞めたい」と思うようになった。


おそらく今の旦那と婚約し、寂しさを紛らす必要がなくなったからだと思う。


寂しくなければわざわざ気を遣ってまで輪に入れてもらう必要なんかないし、十数人いるプレーヤーに気を遣うのも嫌になり始めていた。そんなことをしてまで続けたいとは思っていなかった。


お世話になったサークルなので「結婚して地方に行く」という言い訳で綺麗に辞めることができて本当によかったと思う。


送別会はコロナ禍なのにほぼ全員参加してくれ、プレゼントもいただいた。


でも私はただひたすら「しんどいな」と思っていた。


帰りはぐったりし、「やっと辞められた」と晴れ晴れしい気持ちになったことを覚えてる。


本当にどうしようもない人間だと思う。


でも人といるのがしんどいんだ。


「情緒不安定なタイプでかっとなりやすい」のはなぜかと言えば他人がいるからだ。


他人といなければ私はもう少し穏やかな人間でいられる。


地方に引っ越し知り合いが全くいない状態だが、寂しいと思った瞬間は今のところ一度もない。


スポーツを辞めたのはもったいないなと思ったけど、スポーツサークルに入りたいとは思わない。


ジョギングやスノボなら旦那と一緒にできるし、それで充分。

 

サークルに入って誰かに気に入られたり嫌われたりするのも面倒くさいと思ったからだ。


「性格は生まれつきで治らない」と思うと人生はすごく楽になると思う。


頑張ってポジティブになろうとしてもしんどいだけだし、頑張ってイライラしないようにしても無理だと思う。


自分の特性を理解して自分も他人も嫌な思いをしなくて済むようにすることが何よりも大事だと思う。


「イライラしない人間になる」みたいな自己啓発本を読むのは時間の無駄。


だって生まれつきだし治らないから・・・。


「そんなことない、人は変われる」と言うのなら、私のこの幼い頃からの性格を「生まれつき」以外なんというんだろう・・・と思う。


弟は「友達といること」を何よりも大切にする人間だけど私は違う。


1人でいる方が幸せを感じるんだ。


その差は「生まれつき」としか思えない。


変えようとしても無駄だし、無理だと分かれば「世間一般で良しとされている性格」に生まれつけなかった人間がどんなに楽になるか。


このブログを読んだ人に1人でも私の考えに共感してほしい。


良い性格に生まれつかなかった自分を否定しなくたっていいと思うんだ。