星を数えて。

ネガティブOL。34歳。

「ブスで性格が悪いから結婚できない」と思われたくなかった。

結婚したくなった理由をなんだかんだつけてみて何度か記事にしたことがあったけど、結局私が結婚に焦った理由は「ブスで性格が悪いから結婚できないと思われたくなかっただけ」なんだろうなと思う。

 


女性お笑い芸人の大久保さんがゲストの回のグータンヌーボの予告編がインスタで流れた時にハッとした自分がいた。

 


その予告編は「残ってる子たちって性格が悪い!」というテロップとともに「残ってる子たちって性格が悪い!我が強い!」と発言する大久保さんの映像が一瞬流れるものだった。

 


私は放送を見ていないので「残ってる子たち」というのが「結婚をしていない女性」を指しているかははっきり分からないのだけど、おそらくどう考えてもその意味での表現だろう。

 


これを見た時「あー・・・」と自分の本当の気持ちに気付いた。

 


私は周りに「ブスで性格が悪くてしかも男運もなくて結婚できなかった」と思われたくなかった。

 


もっと言えば自分の容姿や性格に少し自信を持っていたから、負け組みたいに扱われる「未婚女性」になりたくなかった。

 


結婚をしないことが負け組とは思いたくない。

 


そういう人たちを否定したくないし見下したくない。

 


だけど結局世間のイメージは「未婚女性=負け組・何か劣っている」なんだよな。

 


人の目を気にしていないつもりだったけど結局は気にしてたんじゃん!ということかもしれないけど、

 


私はまず「自分を守りたい」と思ったから恥をしのんで婚活した。

 


勉強して大学を出て就職して仕事を頑張って、人付き合いも色々我慢しながら対処して生きてきた自分を「負け組」にしたくなかった。

 


負け組と思うかは自分次第、そう思わなければあなたは負け組ではないんだよ、という言葉もよく見かける。

 


でも結局世間はそう見てくれないんだよね。

 


当たり前っちゃ当たり前なのかもしれない。

 


学生の時だってそうだった。

 


容姿が恵まれてれば1つ上、成績が良ければ1つ上、人望があれば1つ上、とみんなでピラミッドを作っていつの間にか誰々は虐げられて誰々は人気者、みたいな図式が出来上がっていく。

 


何か持ってれば上に行ける、尊敬してもらえる。

 


下に見られなくて済む。

 


「結婚」もその1つなんだろう。どうせ。

 


特に若い頃から「恋愛すべき」という風潮にさらされる女性にとって「恋愛」の延長である「結婚」は重大な要素なんだろう。

 


結婚してれば1つ上、旦那がハイスペだったら1つ上、夫婦仲がずっと良好なら1つ上、みたいに「結婚」そのものではなくその中身にまで着目される。

 


あの子の結婚式派手だったよね旦那さん収入いいんだろうね、旦那の稼ぎがあれば専業主婦できるでしょ、あの夫婦中々子供できないね夫婦仲悪いのかな、みたいな探り合い。

 


みんな口に出さないだけでこっそりやってるんだよね。

 


疲れるわ。

 


本当は私だって世間の目なんか気にしたくなかった。

 


だけど頑張って生きてきた30年を「可哀そう」、「不幸そう」と哀れに思われるのは嫌だったし、モヤモヤしたくなかった。

 


結婚すればそう思わなくて済むから結婚したわけではない。

 


ちゃんと夫を愛していたから結婚した。

 


だけどもし本来の自分のままでいれるのであれば婚活なんかしなかったと思う。

 


もちろん「寂しい」とは思っていたし、「大好きな人と一緒に生きたい」とは思っていた。

 


だけど「結婚したい」とは思っていなかった。

 


これらはイコールのようでイコールでないと私は思ってる。

 


悪しき世間のイメージが完全になくなって全ての女性が楽しく生きていきたらいいのに。